バックナンバー一覧│【エントラスト通信】Vol.161　“できるところからやってみる！”DX化に向けての早めの準備を

皆様は「2025年の崖」という言葉をご存知ですか？
「2025年の崖」とは、2018年に経済産業省が発表した「DXレポート」の中で使用された言葉で、日本企業がレガシーシステムの刷新を推進できず、DXの実現が遅れることによる2025年から2030年の間に最大で年間12兆円の経済損失のことを指します。

参考：経済産業省「DXレポート」
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/pdf/20180907_03.pdf

このように、国を挙げて推進されているDX化ですが、セキュリティ対策が課題の一つとして挙げられます。

医療機関においても、オンラインでのレセプト請求への移行や、オンライン資格確認の導入など、個人情報をデジタルデータで利用するケースが増えています。
そのため、院内のネットワーク環境を含め、院内で使用されているデバイスへのセキュリティ対策が重要です。

デバイスにおいては、2025年10月14日にWindows 10のサポートが終了することが決まっています。
Windows 10から11へのバージョンアップに関しては、無償でアップデートすることができますが、Windows 11のシステム要件を満たしていないPCは買い替えが必要になります。

【Windows 11のシステム要件】

プロセッサ	1GHz以上の速度で、2つ以上のコアを持ち、 64ビット互換のプロセッサまたはSoC (System on a Chip)
RAM	4GB以上
ストレージ	64GB以上のデバイスストレージ
システムファームウェア	UEFI、セキュアブート対応
TPM	Trusted Platform Module (TPM) バージョン2.0
グラフィックスカード	DirectX 12互換、WDDM 2.0ドライバーをサポート
ディスプレイ	9インチ以上、720p以上のHD解像度、 8ビットあたりのカラーチャンネル
インターネット接続	Windows 11 Homeエディションを設定するためには、 Microsoftアカウントとインターネット接続が必要

今現在使用しているPCがWindows 11のシステム要件を満たしているのかをチェックするには、Microsoftが提供している「PC正常性チェックアプリ」を用いて確認することができます。

チェックアプリのインストーラーは、下記の「Windows11の紹介ページ」でダウンロードすることができますので、院内で使用しているPCのWindowsのバージョンを再度確認しておきましょう。

引用元：Microsoft公式サイト　Windows11の紹介ページ
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11

※ページの下部に記載された「互換性の確認」と書かれた部分の「PC正常性チェックアプリのインストール」からアプリをダウンロードすることができます。

参考：Windows11へ更新可能かチェックする方法｜必要スペックの一覧も紹介 | @niftyIT小ネタ帳
https://koneta.nifty.com/koneta_detail/1141008015565_1.htm

【注意】
システムにWindows 10を使用している場合は、11にバージョンアップすることで、システムに影響が出る場合があるので、事前にシステムの提供業者に相談しておきましょう。

DXの導入は、“できるところからやってみる”という「スモールスタート」がお勧めです。
弊社ではネットワークの調査を行っておりますので、院内ネットワークの現状を把握し、DXへの準備を少しずつ整えてみてはいかがでしょうか。

院内ネットワークについて、調査をご希望の場合は、お気軽に担当営業までお問い合わせください。
今後ともエントラストをどうぞよろしくお願い致します。

2024年3月
担当：有門

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